メタマスク(MetaMask)をBSC(バイナンススマートチェーン)に接続する方法と手順
メタマスク(MetaMask)にBSC(バイナンススマートチェーン)ネットワークを追加したいのだが、どうやるのだろう、とお悩みの方に接続する方法と手順について画像でご紹介します。
BSCは、高速な取引処理と低い手数料が特徴で、人気が高まっています。メタマスクをBSCに接続すると、BSC上でのトークンの送受信や取引が可能になります。
この記事では、
- メタマスクとBSCをつなぐことのメリット
- メタマスクのインストールからBSC接続
の具体的な手順を画像付きで解説していきますので、初心者の方でもスムーズに接続できます。
ぜひ最後までお読みください。
BSCと並んでよく使われる、Polygon/MATICの接続方法を知りたいかたは以下の記事に詳細が図解で解説されていますので、ぜひご参照下さい。
もくじ
メタマスクとBSCの接続のメリット
メタマスクをBSC(バイナンススマートチェーン)に接続すると、以下のように多くのメリットがあります。
- BSCは処理速度が早いので取引が速くなる
- BSCはガス代(手数料)が安い
- BSCには様々なプロジェクトがあり、幅広い取引が可能
メタマスクのデフォルトのネットワークはイーサリアムです。BSCとイーサリアムを具体的に比較してみましょう。
機能 | BSC | イーサリアム |
トランザクション処理速度 | 毎秒数千トランザクション | 毎秒15〜45トランザクション (状況により異なる) |
ガス代(概算) | 0.1〜0.5ドル (トランザクションあたり) | 1〜100ドル以上 (トランザクションあたり、時期により大きく変動) |
BSCは、イーサリアムと比較してガス代(取引手数料)が1/10~1/200と大幅に安価であることが分かります。BSCにより、ガス代を削減できます。
BSCはイーサリアムと互換性があるため、イーサリアム上の人気DAppsやDEXをBSC上でそのまま利用することができます。MetaMaskにBSCを接続すれば、これらのサービスにアクセスできます。
BSCのネットワークは急速に成長しており、DeFi(分散型金融)プロジェクトなど、様々な新規プロジェクトが登場しています。
これらのプロジェクトに参加するためには、メタマスクとBSCの接続が必須となります。
これから、PC版とスマホ版それぞれに対して、
- メタマスクのインストールとアカウント作成(画像付き)
- BSCネットワークの追加方法(画像付き)
を解説します。メタマスクはインストール済みという方は飛ばしてくださいね。
【PC版】メタマスクのインストールとアカウント作成(画像付き)
もしあなたが、メタマスクとは何かはご存じで、すでにインストール済みの場合はこのセクションはスキップして、次のセクション「【PC版】BSCネットワークの追加方法(画像付き)」に進んでください。
おさらい:メタマスク(MetaMask)は一つ持っているだけで、PC・スマホのどちらでも使え、複数の仮想通貨やNFTを保管・管理できる世界No.1のスグレモノウォレットです。
メタマスクのインストールとアカウント作成は、BSCとの接続に向けた大切な一歩です。
もしまだインストールされていない方向けにステップバイステップで、以下の順でメタマスクのインストールのやり方を説明しますね。
- 【PC版】メタマスクのインストール方法(画像付き)
- 【PC版】アカウント作成の手順(画像付き)
セキュリティを確保するため、秘密鍵やパスワードは忘れないように管理しましょう。
これらの手続きを完了すると、メタマスクの基本的な設定は完了です。
次に、BSCネットワークへの接続設定に進むことができます。これらの手順は初心者でも簡単に行えるようになっているため、安心して取り組んでください。
1.【PC版】メタマスクのインストール方法(画像付き)
PCの場合は、以下の手順です;
- Google ChromeやFirefoxなどのブラウザでMetaMaskの公式ウェブサイトを訪れてください。
Chromeや Firefoxなど、お好みのブラウザーを選んでクリックします。ここではChromeを例にとって説明を進めます。
すると、Chromeに飛んだ場合の画面と手順が説明されますので、「https://metamask.io/」をクリックします。
注文通り「Download」アイコンをクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックすると、次の画面になりますので、「Chromeに追加」を押します。
するとMetaMask(メタマスク)の拡張機能にインストール画面が立ち上がります。
「Install MetaMask for Chrome」をクリックして、インストールします。
初めてのMetaMaskの場合は、「新規ウォレットを作成」に進みます。
- ブラウザにMetaMaskの拡張機能が追加されました。
以上、MetaMaskのインストール方法です。これであなたもBSCネットワークとの接続に一歩近づきました。
2.【PC版】アカウント作成の手順(画像付き)
メタマスクのアカウント作成は簡単な手順で完了します。
- メタマスクのインストールが完了したら、アイコンをクリックし「Create a Wallet」を選択。新規ウォレット作成に進みます。
- セキュリティのため、強固なパスワードを設定しましょう。
- 次に、12個の英単語からなる「シークレットリカバリーフレーズ」が表示されます。ウォレットの復元に必要なため、安全な場所に保存しておくことが大切です。
- ウォレットアドレスは「0xd」から始まる42文字になります。
これでアカウント作成は完了ですが、「ご注意」はとても重要なことを伝えていますので心に刻んで起きましょう。
次はBSCネットワークへの接続に進みます。
【PC版】BSCネットワークの追加方法(画像付き)
以下の順で説明しますね;
- 【PC版】「ネットワークの追加」のクリック方法(画像付き)
- 【PC版】BSC(BNB Chain)ネットワークを選んで詳細を確認する手順(画像付き)
1.【PC版】「ネットワークの追加」のクリック方法(画像付き)
メタマスクにBSCネットワークを追加するためには、まず「ネットワークの追加」をクリックする必要があります。
- メタマスクのインターフェース上部にある「Ethereum Mainnet」を囲む楕円のボタンをクリック
- 次に、「ネットワークの追加」をクリック。
人気のネットワークのリストから追加するか、ネットワークを手動で追加できます。もちろん、人気のネットワークから「BNB Chain(BSCネットワーク)」を選択します。
このステップが完了したら、次はBSCネットワークの詳細を入力する段階に進みます。このプロセスは非常に簡単で、誰でも短時間で完了できます。
2.【PC版】BSC(BNB Chain)ネットワークを選んで詳細を確認する手順(画像付き)
BSCネットワークの追加はMetaMaskの設定画面から行います。
- 「ネットワークの追加」を選択して、「人気のネットワークリストが表示されました。
- 「BNB Chain」を選択します。
- ネットワークの詳細が表示されます。以下のようになっていることを確認しましょう。
- ネットワーク名「BNB Chain」
- ネットワーク URL「https://bsc-dataseed.binance.org/」
- チェーンID「56」
- 通貨記号「BNB」
- ブロックエクスプローラーのURL「https://bscscan.com」
- 確認が終わったら、「承認」を押下してください。
これでBSCネットワークの追加が完了し、MetaMaskをBSCと連携できるようになります。
【スマホ】メタマスクモバイルアプリのインストールと設定(画像)
もし既にスマホにメタマスクをインストール済みの場合は、次のセクション「【スマホ】BSCネットワークの追加方法(画像付き)」に飛んでください。
スマホでメタマスクをBSCに接続するには以下の手順で行います。
- 【スマホ】メタマスクモバイルアプリのインストール方法(画像付き)
- 【スマホ】メタマスクモバイルアプリの「設定」方法
1.【スマホ】メタマスクモバイルアプリのインストール方法(画像付き)
メタマスクのモバイルアプリをインストールするには、まずスマートフォンのアプリストアにアクセスしましょう。
スマホのアプリストア、AppleユーザーはApp Store、AndroidユーザーはGoogle Playで「MetaMask」か「メタマスク」で検索します。
メタマスクのインストールは、簡単ですばやく行えます。公式のアプリを見つけたら「インストール」をタップし、アプリをダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、アプリを開き「開始」ボタンをクリックします。
初めての方は「新規ウォレットを作成」を選択し、既にメタマスクを使用している方は「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートします」を選択します。
ここでは新規作成を想定して説明しますね。下のように、MetaMask(メタマスク)の利用規約の確認画面が出てきます。中間の窓で英語の利用規約をスクロールできます。全部読む(見る?)必要がありますので、全部スクロールしてください。
下まで到達すると、「私は、MetaMaskおよびその全ての機能の使用に適用される利用規約に同意します」にチェックを入れられます。
そして最後に下段の「同意」ボタンをクリックできます。
2.【スマホ】メタマスクモバイルアプリの「設定」方法
やっと設定を開始できます。
8文字以上のパスワードを2回入力すると、「MetaMaskがこのパスワードを復元できないことを理解しています。」にチェックを求められます。
最後に「パスワードを作成」ボタンをクリックして、「シークレットリカバリーフレーズ」の提示の儀式にうつります。要は、紙に書く準備をしなさいという事です。
強く推奨されている、「開始」ボタンを押します。「シークレットリカバリーフレーズ」は極めて重要なので、絶対にだれにも見せないように紙に書いて保存しなさいと言っています。
紙とペンを準備して「開始」を押しましょう。
MetaMask(メタマスク)のシークレットリカバリーフレーズを提示する前にパスワード入力をして、「確認」をクリック。
MetaMask(メタマスク)のシークレットリカバリーフレーズを「表示」して紙に書き留めましょう。
MetaMask(メタマスク)のシークレットリカバリーフレーズが表示され、紙に書き留められたことをお祝いしていますので、「完了」をクリック。
MetaMask(メタマスク)の設定がすべて完了しました。上の段に、「Ethereum Main Network」に接続されていることが示されています。
次のステップでは、BSCネットワークへの接続方法を解説します。
【スマホ】BSCネットワークの追加方法(画像付き)
スマホの場合のBSCネットワークの追加方法を以下の手順で説明します;
- 【スマホ】「ネットワークを追加」のタップ方法
- 【スマホ】BSCネットワークの追加手順
1.【スマホ】「ネットワークを追加」のタップ方法(画像付き)
BSCネットワークの追加のためには、上の段の、「Ethereum Main Network」欄をタップして下さい。「ネットワークを選択」画面に遷移します。
「ネットワークを追加」をタップします。
2.【スマホ】BSCネットワークの追加手順(画像付き)
「ネットワークを追加」をタップすると、人気のブロックチェーンネットワークは既にリストアップされています。
BSCネットワークの正式名称は「BNB Smart Chain」ですので、「BNB Smart Chain」を選んで、「追加」ボタンを押しましょう。
「BNB Smart Chain」の詳細情報が表示されます。
- 表示名:BNB Smart Chain
- ネットワークURL:https://bsc-dataseed.binance.org/
- チェーンID:56
- 通貨記号:BNB
- ブロックエクスプローラーのURL:https://bscscan.com
上記を確認後、詳細を閉じると「BNB Smart Chain」追加の承認画面が出てきます。
「承認」をクリックすると、念押しされます。
「BNB Smart Chain」切り替えの確認事項画面です。仮想通貨やNFTの取引は必ず、その資産と同じブロックチェーン上でやらないと、取引は成立せず、資産が失われますので、この注意事項はとても大事です。「了解」を押すと、「BNB Smart Chain」(BSCネットワーク)に切り替わった画面が出てきます。
MetaMask(メタマスク)が「BNB Smart Chain」が(BSCネットワーク)に接続された画面です。バイナンススマートチェーン上のDappsを利用できるようになります。
BSCで構築されたプロジェクト例3選
BSC(バイナンススマートチェーン)は、高速で低コストのトランザクションを可能にするネットワークで、多数のプロジェクトが構築されています。
その中でも注目すべきは、以下の3つです。順に説明しますね。
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)
- Venus(ビーナス)
- Alpaca Finance(アルパカファイナンス)
1.PancakeSwap(パンケーキスワップ)
BSC(バイナンススマートチェーン)で構築されたプロジェクトの1つが、PancakeSwap(パンケーキスワップ)です。
PancakeSwapは、BSCネットワーク上で動作する分散型取引所(DEX)で、ユーザーがトークンを交換し、流動性を提供し、トークンのステーキングを行う場です。
PancakeSwapは高速で安価な取引を実現し、その利便性から多くのユーザーに支持されています。
また、PancakeSwapはNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスも提供しており、デジタルアートやバーチャルグッズの取引も可能。
BSCネットワークの特性を活かし、多機能なプラットフォームを提供しているPancakeSwapは、BSCの魅力を体感できるプロジェクトの1つと言えるでしょう。
NFTについて詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照下さい。
2.BSCネットワークとVenus(ビーナス)の最新情報:BSCのキーワード対策
BSCネットワーク上のさまざまなプロジェクトの中でも注目すべきものの1つが、Venus(ビーナス)です。Binanceが支援して生まれたサービスです。
Venusは、BSC上で動作するDeFiプロトコルで、ユーザーに高い利益をもたらすことが期待されています。Venusでは、仮想通貨の貸し借りが可能です。
Venusでは、預けた仮想通貨を担保として、最大60%まで新たな仮想通貨を借りることができます。また、仮想通貨を貸し出すことで金利収入を得ることができ、Venusのガバナンストークン(XVS)も獲得できます。
詳細は以下の記事を参照ください↓/
3.Alpaca Finance(アルパカファイナンス)
Alpaca Finance(アルパカファイナンス)は、BSC(バイナンススマートチェーン)上で構築されたプロジェクトの一つです。
Alpaca Financeは、ユーザーがデジタル資産を貸し出したり、借り入れたりできるプラットフォームです。
このプロジェクトは、高いセキュリティと使いやすさを提供しており、ユーザーにとって便利なオプションとなっています。
BSCネットワーク上でのAlpaca Financeの活動は、ユーザーにとって魅力的な利回りをもたらすことが期待されています。
Alpaca Financeは、BSCネットワークを活用した新たな金融サービスの一例として注目されています。
となります。
BSC(バイナンススマートチェーン)のガス代について
BSC(バイナンススマートチェーン)では、トランザクションを実行する際にガス代(手数料)が必要です。BSCのガス代は、BNBを使用して支払います。
BSC(バイナンススマートチェーン)のガス代について解説します。
- BSCのガス代の支払い方法
- ガス代の平均的な費用
1.BSCのガス代の支払い方法
BSC(バイナンススマートチェーン)で、トランザクション実行時のガス代(手数料)はBSCのトークンであるBNB(ビルドアンドビルド)を使用して支払います。
トランザクションを実行する際には、ウォレットに十分なBNBがあることを確認してください。
ウォレットにBNBがない場合は、Binance Japan取引所でBNBを購入し、ウォレットに送金しましょう。
2.ガス代の平均的な費用
BSC(バイナンススマートチェーン)での、トランザクション当たりのガス代は、平均して約0.01〜0.03 BNB程度です。
2024年2月16日のBNB価格は、54,622円/BNBなので、トランザクション当たりのガス代は、546円~1,638円となります。
ガス代はトランザクションの複雑さやネットワークの混雑具合によって異なるため、節約するためには混雑が少ない時間帯や簡単なトランザクションを選ぶことが重要です。BSC上でのトランザクションを行う際には、ガス代に注意しましょう。
ガス代は、ウォレットやDApp(分散型アプリケーション)の設定から確認できます。ガス代が高い場合は、ネットワークの混雑が考えられますので、トランザクションのタイミングを調整を検討してください。
MetaMask(メタマスク)にBSC上のトークンを追加する方法
MetaMask(メタマスク)にBSC上のトークン(BNBを含む)を追加する方法について説明します。
- トークンのコントラクトアドレスを調べる:BscScanを利用します。
- メタマスクにBSC上のトークン(BNBを含む)を追加する手順
- メタマスクのウォレットを開き、右上のアカウントアイコンをクリックします。
- 表示されるメニューから「アセットを表示」を選択します。すると、現在メタマスクに追加されているトークン一覧が表示されます。
- トークン一覧の下にある「カスタムトークンを追加」ボタンをクリック
- 表示されるフォームに先ほど調べたトークンのコントラクトアドレスを入力
- 入力が完了したら、「トークンを追加」ボタンをクリックします。
- メタマスクにトークンが追加され、残高や取引履歴などの情報が表示されるようになります。
以上が、MetaMask(メタマスク)にBSC上のトークン(BNBを含む)を追加する方法です。BscScanでトークンのコントラクトアドレスを調べ、メタマスクにトークンを追加する手順を順に行うことで、BSCネットワーク上のトークンを管理できます。
BscScanでトークンのコントラクトアドレスを調べる方法
BscScanでトークンのコントラクトアドレスを調べる方法は簡単です。
- BscScanのウェブサイトにアクセスします。
- トップメニューから「トークン」を選択
- 検索バーにトークンの名前やシンボルを入力
- 検索結果にトークンのリストが表示されます。
- トークンの詳細を確認するために、該当するトークンをクリックします。
- トークンの詳細ページには、コントラクトアドレスやトランザクション履歴などが表示されます。
これで、BscScanでトークンのコントラクトアドレスを調べることができます。
コントラクトアドレスの調べ方の詳細は以下の記事を参照下さい↓
まとめ:MetaMask(メタマスク)とBSCを接続する方法
MetaMaskとBSCを接続する方法は簡単で、記事の中で画像付きで詳細に解説しています。
BSC上のトークンをMetaMaskに追加して取引すると、ガス代が安いため取引手数料も軽減できます。
BSCは高速かつ低コストで取引が可能なため、既に多くのプロジェクトやDAppがBSC上で展開されています。MetaMaskとBSCを接続して、これらのプロジェクトやDAppに直接アクセスできます。
この記事を参考に、MetaMaskとBSCの接続を試してみてください。
参考記事:Matic MainnetとMetaMaskの接続方法を詳細に解説。
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