仮想通貨モネロ(XMR)とは?買い方/購入方法や特徴・今後の将来性を解説
B!
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は暗号資産の取引を匿名で実行することを目指して2014年にローンチされました。ビットコインよりもはるかに高速かつ安価に支払を行えます。
この安全性の高さが支持され、価格は上昇しています。
このようなモネロ(XMR)とは?どのようにしたら買えるのか、といった疑問に答えていきます。
モネロ(XMR)は国内の取引所では買えません。日本からビットコインやイーサリアムを海外取引所に送って、海外で交換するという手順が必要となります。
もくじ
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)とは
トークン名称 | Monero |
シンボル・単位 | XMR |
総発行予定数 | 1840万XMR |
価格(RVNの円価格)@2023/5/11 | ¥20,528.93 |
過去最高値@2021/5/7 | ¥69,747.52 |
時価総額@2023/5/12 | ¥375,173,179,432 |
市場ランキング@2023/5/12 | 23位 |
公式サイト | https://www.getmonero.org/ |
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は暗号資産の取引を匿名で実行することを目指して2014年にローンチされました。
プライバシーとセキュリティを最大の優先事項にして作られた仮想通貨で全てのユーザーの保護を目指しています。
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は検閲の不安が無く、ビットコインよりもはるかに迅速かつ安価に支払を行えます。
この安全性の高さが支持され、価格は上昇しています。
このようなモネロ(XMR)ですが、国内の取引所では買えませんので、日本からビットコインやイーサリアムを海外取引所に送って、海外で交換するという手順が必要となります。
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の3つの特徴
- 個人情報保護が最大の目的:ステルスアドレスとリング署名で匿名性が高い
- 送金速度はビットコインの5倍速く、手数料は1/1000
- マイニングが容易:普通のPCでもOK
の3点で特徴を見ていきましょう。
個人情報保護が最大の目的:ステルスアドレスとリング署名で匿名性が高い
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)はプライバシーに重点を置いた暗号通貨です。
送信元や受信者、転送される仮想通貨の量などのトランザクション情報を秘匿するように設計されています。
これは、リング署名とステルスアドレスの2つの技術を使用して実現されています。
リング署名では、送信者は複数の秘密鍵の組み合わせを使用してトランザクションに署名します。これにより、送信者の秘密鍵を特定することが困難になります。外部からは誰が署名したかは分かりません。
ステルスアドレスでは、受信者は取引ごとに異なるアドレスを生成します。これにより、受信者のアドレスの追跡が困難になります。
しかしこれらの特徴のせいで、モネロ(XMR)はBitcoinの代わりにダークネット市場などで違法取引に使用されている現状があります。世界中の政府、特に米国は、モネロ(XMR)のコードを解読できる人に数十万ドルを提供してきました。
送金速度はビットコインの5倍速く、手数料は1/1000
ビットコインのブロックチェーンの平均ブロック生成時間は10分です。一方、モネロ(XMR)の平均ブロック生成時間は2分と5倍速くなっています。ただ、イーサリアムの15秒と比べると却って遅いです。
モネロの取引手数料はビットコインの取引手数料よりもはるかに低いです。これは、モネロのブロックチェーンがより効率的であり、多くのトランザクションを処理できるためです。モネロの平均取引手数料は0.01ドル未満ですが、ビットコインの平均取引手数料は10ドル以上です。
全体として、モネロはビットコインよりも高速で低コストなトランザクションを可能にします。
マイニングが容易:普通のPCでもOK
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)なら、家庭のPCでもマイニングができます。
仮想通貨のマイニングはエネルギー消費量が多いため、批判されています。
しかし、マイナーは仮想通貨のネットワークを保護するために必要な作業を行っており、その報酬として仮想通貨を獲得していることも事実です。
違法取引に使われる可能性がある
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は高い匿名性を持ちます。しかしこれは諸刃の剣で、マネーロンダリングにモネロ(XMR)が使われ始めていることが指摘されています。
例えば、ノルウェーの警察が、裕福なビジネスマンの妻の誘拐事件の詳細を発表した際、身代金は仮想通貨モネロ(XMR)で要求されたとのことです。
また、サイバー犯罪者は、不正な利益を隠すために、ビットコインからモネロに移行しているとも言われています。ビットコインの場合は取引の可視性があるためです。
モネロは、規制上の問題から、次の取引所で上場廃止されています。日本ではコインチェック、世界第8位の仮想通貨取引所であるKraken、HuobiもZcashやMoneroなどのプライバシーに重点を置いたトークンを上場廃止しました。Bithumbも、モネロの扱いを中止しました。
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の買い方/購入方法
残念ながら 仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は、2023年5月現在日本国内の暗号資産取引所では買えません。日本円では直接買えないのです。
なので、以下の手順で海外の取引所で買って下さい。
- 国内の暗号資産貨取引所で日本円でビットコインなどを購入
- 海外取引所Bybit(バイビット)に日本語で口座開設する
- 日本の取引所からBybitにビットコインを送金後、Monero/XMRに交換
国内の暗号資産貨取引所で日本円でビットコインなどを購入
まず国内の暗号資産取引所でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などを購入します。
取引所としては以下のところがおすすめです。
国内取引所のリスト
DMM Bitcoin:手数料が安い
BitTrade:取引銘柄数No.1
bitFlyer: ビットコイン取引量No.1(※), 強固なセキュリティ、全19銘柄
コインチェック アプリダウンロードNo.1
口座開設の手順はどの取引所も非常にわかりやすく、指示に従って順番にやっていくだけで簡単に開設できます。日本は本人確認(KYC)が厳格ですので、運転免許証、マイナカードやパスポートなどをスマホ経由で提出してください。
口座開設が完了すると、日本円の入金です。方法としては銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3種類から選べます。手数料無料の方法がおすすめです。
口座開設の後は、入金した金額に応じたビットコインを購入して完了です。
最初はあまり大きな金額ではなく、1万円などの少額から始めて慣れたら徐々に増やしていくのがおすすめです。
海外取引所Bybit(バイビット)に日本語で口座開設する
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)を取り扱っている海外の大手取引所で、日本語対応済みで安心できるのはBybitです。Binanceをすすめる記事も多いですが、Binanceは日本国内からは口座開設が出来なくなっています。(2023年6月からバイナンスジャパンがオープンしますので状況は変わると思われますが、すぐにアルトコインの取引ができるようになるとは思えませんので、同じ状況は当分続きそうです。)
「Bybitアカウント作成画面」
お使いのEメールアドレスと任意のパスワードを入力します。指示に従ってKYC(本人確認書類)をアップロードすると口座開設が完了します。全部日本語でできるのがうれしいですね。
日本の取引所からBybitにビットコインを送金後、Monera/XMRに交換
日本の取引所からBybitにビットコイン(BTC)を送金します。まずBybitで入金を選んで、BTCを選ぶと入金用のアドレスが表示されますのでそれをコピーします。
日本の取引所で暗号資産の送金をクリックすると、送金先アドレスの登録を要請されますので登録します。
2段階認証を求められるので対応後に審査(マネーロンダリングではないかをチェック)を経て、送金可能になります。
必要な送金金額を選んで申し込むと送金完了です。
BybitでBTCの入金が確認できたら、仮想通貨モネロ(Monero/XMR)へ交換します。仮想通貨の一覧ボードからMonero/XMRを選択し、購入したい数量を入力するか、交換するBTCの数量を指定すれば購入は完了です。
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の価格動向
上に、仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の全期間の価格推移を示します。
モネロ(Monero/XMR)は2014年4月に発売されました。
過去最低価格は2015年1月14日の28.7円です。
Binanceへ2017年末に上場し、2018年初に大きく値を上げて45,000円台をうかがいました。仮想通貨市場全体の上昇との連動と、モネロ/XMRのイーサリアム対応が急騰の原因です。
過去最高価格は、2021年5月7日の69,747.52円です。
2022年5月のテラショック後は16,000円台まで下落、さらに2022年11月のFTXショックで17,000円台。その後は20,000円台を保ち続けています。
現在の20,818円は、最高価格の3.4分の1と健闘しています!
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の今後の見通し・将来性
上記がUSの仮想通貨価格予想サイト(TechNewsLeader)による、仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の10年後までの価格予想です。
分かりやすいように、現在価格に対する倍率の表にしたものが下です。
X年後 | 倍率 |
1 | 1.8倍 |
5 | 5.2倍 |
10 | 20.9倍 |
2021年につけた最高価格をさらに数倍上回るとの予想です。
その理由としては以下のようなことが考えられます。
- 強力なコミュニティが存在:
- 「モネロ/XMR個人のプライバシーを守る」というコンセプトに賛同して、モネロプロジェクトには今まで数百人もの優れたエンジニアが協力してきたとされています。このコミュニティが今後の成長の糧になると考えられます。
- マネーロンダリング対策:
- モネロ/XMRの匿名性は犯罪にも使われかねないとの懸念がありますが、当然それを防ぐ対策も打たれるでしょう。その際にはさらに多くの取引所での上場が見込まれます。
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)Q&A
モネロ マイニング
モネロは「CryptoNight」アルゴリズムを使用しているため、専門のハードウェア(ASIC)ではなく、一般的なPCでもマイニングが可能です。
モネロ 円
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は日本国内の取引所では扱いが無いので、直接日本円で購入することはできません。
2018円までは日本のコインチェックで取り扱いがありましたが、「犯罪利用のおそれがある仮想通貨を取り扱うことは適切ではない」という理由から取扱廃止となっています。
モネロ 取引所
モネロを扱う取引所としては、Binance、Bybit、Bitfinex、Bittrex、MEXC Global、Gate.io、DigiFinexなどの海外取引所があります。日本国内での取扱は残念ながらありません。
まとめ:仮想通貨モネロ(Monero/XMR)の買い方を知って投資してみよう
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は暗号資産の取引を匿名で実行することを目指して2014年にローンチされました。プライバシーとセキュリティを最大の優先事項にして作られた仮想通貨で全てのユーザーの保護を目指しています。
仮想通貨モネロ(Monero/XMR)は検閲の不安が無く、ビットコインよりもはるかに迅速かつ安価に支払を行えます。
この安全性の高さが支持され、価格は上昇しており、過去最高値を抜いていくと予想されています。
このようなモネロ(XMR)ですが、国内の取引所では買えませんので、日本からビットコインやイーサリアムを海外取引所に送って、海外で交換するという手順が必要となります。